鼠径ヘルニアとは?
足の付け根:鼠径(そけい)部に、腹膜のふくらみができて、本来ならお腹の中にあるはずの小腸等の一部が皮膚の下に出て局部的な盛り上がりができる。いわゆる"脱腸"と呼ばれる疾患です。
鼠径ヘルニアをそのままにしておくと、腫れが急に硬くなったり腫れた部分が押さえても引っ込まなくなることがあります。これを嵌頓(かんとん)といい、緊急手術が必要になることもあります。
症状
・立ち上がったり、お腹に力を入れると、足の付け根がポッコリ膨らむ
・足の付け根に痛みやひきつった感じがある
・ポッコリ出たところを手で押さえると引っ込む
・腸がはまりこむと痛みを生じる
治療
鼠径ヘルニアは自然には治らない病気です。よって治療法は「手術」になります。
当院では、鼠径部の皮膚切開創からヘルニア嚢である腹膜を剥離し、メッシュ&プラグを挿入して修復する方法で手術を行っています。
基本的には1週間の入院が必要となります。
症状が出たら、どうぞお気軽に外来を受診してください。